犬の血友病の遺伝メカニズム、主な症状、緊急時の対応と生涯にわたる管理のポイントについて、飼い主の視点に立ったわかりやすいまとめです。

| 項目 | 血友病A | 血友病B |
|---|---|---|
| 不足する凝固因子 | 第8因子 | 第9因子 |
| 発生頻度 | より多い | 比較的まれ |
| 遺伝様式 | X染色体性連鎖遺伝 | X染色体性連鎖遺伝 |
| 症状の重症度 | 軽症~重症まで様々 | 軽症~重症まで様々 |
| よく報告される犬種 | ジャーマンシェパード、ゴールデンレトリバーなど | ラブラドール、ケアーンテリアなど |
| 主な診断 | 凝固検査+第8因子活性 | 凝固検査+第9因子活性 |
犬種は報告症例に基づくもので、個体差が大きいです。正確なタイプは血液・遺伝子検査で確認します。

このような場合は、すぐに動物病院へお越しください。
次のような状況は、血友病の犬の命を脅かす可能性があります。ためらわずに、すぐに動物病院へ、夜間であれば救急動物医療センターへ連れて行ってください。 • 外出血が10分以上止まらないとき • 歯ぐきや舌が次第に蒼白になり、元気がなくなるとき • 腹部が膨らみ、息切れがするとき(内出血の疑い) • 頭部や首に衝撃を受けた後、意識が不明瞭になるとき • 関節が急激に腫れ、激しく跛行するとき

血友病の犬の繁殖は慎重に行う必要があります
保因者のメスや血友病を持つオスを繁殖に使用すると、その遺伝子がそのまま次の世代へ受け継がれます。健全な品種の維持のため、遺伝子検査結果のある個体との交配については、獣医師や専門ブリーダーと十分に相談した上で決定する必要があります。ペットとして飼育する目的であれば、不妊去勢手術も併せて検討することをお勧めします。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Ettinger, Feldman, Cote, Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Ed, Chapter on Hemostatic Disorders
[2] Weiss, Wardrop, Schalm's Veterinary Hematology, 6th Ed, Inherited Coagulation Disorders
[3] Silverstein, Hopper, Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Ed, Bleeding Disorders