犬にとって、ダークチョコレートがミルクチョコレートよりも5倍以上危険な理由と、種類や体重ごとの危険量をひと目で把握できるようにまとめました。万が一食べてしまった直後に保護者が取るべき行動についてもご案内します。

| 項目 | ホワイトチョコレート | ミルクチョコレート | ダークチョコレート(70%) | 製菓用チョコレート |
|---|---|---|---|---|
| テオブロミン(100gあたり) | ほぼ0mg | 約200mg | 約500mg | 1,200~1,400mg |
| 5kgのわんちゃんの危険開始量 | 問題なし | 約50g | 約20g | 約7g |
| 危険度 | 安全 | 普通 | 高い | 非常に高い |
| 救急の要否 | 不要 | 量による | 病院を推奨 | 直ちに病院へ |
体重1kgあたりテオブロミン20mg以上の摂取で軽症、40mg以上で中等度、60mg以上で重症という基準です(獣医毒性学の教科書基準)。

このような兆候が見られたら、すぐに救急病院へ
ダークチョコレートを摂取した後、以下の症状のいずれかが見られた場合は、直ちに24時間対応の動物病院へお越しください。繰り返す嘔吐、安静時よりも異常に速い心拍(頻脈)、落ち着きのなさ、筋肉の震えや硬直、発作、意識レベルの低下、呼吸数の増加などが主な危険信号です。症状は通常、摂取後2〜6時間で始まりますが、吸収が継続するため、12時間以内に新たな症状が現れることもあります。無症状でも、体重1kgあたり4〜6g以上のダークチョコレートを摂取したと疑われる場合は、事前に病院へご連絡ください。

キシリトールが含まれている「シュガーフリー」チョコレートはさらに危険です。
「無糖(シュガーフリー)」や「低糖」のチョコレートには、キシリトールが含まれている可能性があります。キシリトールは、犬においてテオブロミンよりも急速に低血糖や肝臓障害を引き起こす、極めて危険な甘味料です。ダークチョコレートとキシリトールの組み合わせは二重の中毒状態を招くおそれがあるため、シュガーフリー表示のあるチョコレートを摂取してしまった場合は、量に関係なく直ちに動物病院へお越しください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Blackwell's Five-Minute Veterinary Consult Clinical Companion, Small Animal Toxicology, 3rd Edition — Chapter 71 Chocolate and Caffeine
[2] The Dog Care Handbook, Things I Wish My Vet Had Told Me — Chocolate Toxicity
[3] Notes on Canine Internal Medicine, 4th Edition — Theobromine Toxicity