犬の手術後、麻酔からの覚醒から傷の手当て、活動制限、緊急症状までを段階的にまとめました。手術後の48〜72時間という集中ケアが回復の速さを左右します。


すぐに病院へ連れて行かなければならない緊急の症状
次のような症状が一つでも見られた場合は、すぐに動物病院にご連絡ください。 • 手術部位から鮮紅色の出血が止まらない場合 • 縫合部が開いたり、内部の組織が見えてきたりする場合 • 24時間以上、食事と水を全く拒否する場合 • 嘔吐や下痢が繰り返される、または止まらない場合 • 呼吸が速い、または歯茎の色が白っぽく、青っぽく変色している場合 • 極度に元気がない、または意識がもうろうとしているように見える場合


処方薬は最後まで与え続ける必要があります。自己判断での中断は厳禁です。
動物病院で処方された鎮痛剤や抗生物質は、症状が良くなったように見えても、処方された期間を最後まで必ず服用させてください。勝手に中止すると、感染症が再発したり、痛みが突然ひどくなったりする可能性があります。人間用の鎮痛剤(タイレノールやイブプロフェンなど)は、犬に絶対に与えてはいけません。深刻な臓器障害を引き起こす恐れがあります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Fossum TW. Preoperative and intraoperative care of the surgical patient. In: Fossum TW, Duprey LP, O'Connor D, editors. Small Animal Surgery. 3rd ed. Elsevier; 2007.
[2] Mathews K, Kronen PW, et al. Small Animal Anesthesia and Pain Management: A Color Handbook. 3rd ed. CRC Press; 2022.
[3] Hosgood G, Scholl DT. Evaluation of age as a risk factor for perianesthetic morbidity and mortality in the dog. J Vet Emerg Crit Care. 1998;8(3):222-36.
[4] Reader RC, McCarthy RJ, Schultz KL, et al. Comparison of liposomal bupivacaine and 0.5% bupivacaine hydrochloride for control of postoperative pain in dogs undergoing tibial plateau leveling osteotomy. J Am Vet Med Assoc. 2020;256:1011-19.