加水分解食は、タンパク質を非常に小さな断片に分解してアレルギー反応を軽減する特殊な療法食です。食事性アレルギーや慢性の消化器疾患を抱えるワンちゃんに、なぜ獣医師が推奨するのか、また正しい選び方をまとめました。


| 項目 | 一般フード | LID(限定抗原)フード | 加水分解フード |
|---|---|---|---|
| タンパク質の処理 | 加工なし | 加工なし(単一タンパク源) | 酵素で分解 |
| タンパク質の種類 | 多種混合 | 新しい単一タンパク源 | 分解されたタンパク質 |
| アレルギー誘発の可能性 | ある程度あり | 低い | 非常に低い |
| 用途 | 健康な子の日常食 | 軽度のアレルギー管理 | 重度のアレルギー・診断試験 |
| 価格帯 | 普通 | 中~高 | 高 |
獣医師の指示なく、勝手に変更しないでください。
加水分解配合飼料は、原則として獣医師の診断と処方に基づいて与えるものです。アレルゲンの原因を正確に特定せずに勝手に餌を変えると、本当の原因を見つけるのが難しくなる可能性があります。特に除去食試験中は、加水分解配合飼料以外の食べ物やおやつを与えると結果が意味をなさなくなるため、必ず獣医師の指示に従ってください。


消化器の症状が続く場合は
タイトル:消化器症状が持続する場合 加水分解食に切り替えてから、十分な期間を与えても嘔吐や下痢が続く場合は、食物アレルギーではなく他の原因(膵炎、炎症性腸疾患など)が考えられます。症状が改善しない場合は、遅滞なく追加検査が必要となりますので、必ず獣医師にご相談ください。慢性的な消化器の問題がある場合は、『膵炎の症状と食事管理』も併せてお読みください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Applied Veterinary Clinical Nutrition, 2nd Ed — Chapter 8: Commercial and Home-Prepared Diets (Andrea J. Fascetti, Sean J. Delaney)
[2] Small Animal Internal Medicine, 6th Ed — Chapter: Adverse Food Reactions / Food Allergy
[3] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed — Chapter 25: Nutrition of the Critically Ill Dog and Cat
[4] Cave NJ. Hydrolyzed Protein Diets for Dogs and Cats. Veterinary Clinics of North America: Small Animal Practice, 2006; 36(6): 1251-1268