犬が尿路感染症を繰り返す本当の原因を6つに分類し、それぞれの原因に対する診断・治療・再発予防法を、保護者の視点に立ったわかりやすい形でまとめました。

| 項目 | 尿路結石 | 解剖学的異常 | 内分泌疾患 |
|---|---|---|---|
| 主な診断検査 | レントゲン・超音波 | 造影超音波・CT | 血糖・ACTH刺激試験 |
| 治療の方向性 | 食事療法または手術 | 外科的矯正 | 基礎疾患の治療 |
| 抗生物質単独で解決できる? | False | False | False |
| 再発の可能性 | 高い | 非常に高い | 中程度 |
原因ごとに正確な診断を行ったうえで、その子に合わせた治療が必要です

抗生物質の任意中断や反復は絶対に禁止です
症状が良くなったからといって、飼い主さんが勝手に抗生物質を早期に中止してしまうと、弱い細菌は死滅し、強い耐性菌だけが生き残る可能性があります。獣医学の教科書では、抗生物質はできるだけ短期間で、理想的には尿培養と抗菌薬感受性試験の結果に基づいて使用することを推奨しています。そのため、処方期間は単純な感染症なのか、反復性・複合感染症なのか、またどの細菌が関与しているかによって獣医師が決定し、その期間は必ず最後まで守ることが重要です。反復・持続する感染症の場合、薬を長く使うことよりも、隠れた原因を同時に解決することが核心です。治療が終了した後には、再培養によって治癒を確認することが、本当に終了したことを意味します。インターネットで購入した抗生物質や、以前に残った薬を勝手に与えることは、最も危険な行為です。

このような兆候が見られたら、すぐに動物病院へお越しください。
血尿が見られる場合、頻尿だが尿量が少ない場合、排尿時に苦痛の表情を見せる場合は、すぐに動物病院を受診してください。特に24時間以上排尿できない場合、腹部が張って膨らみ、嘔吐を伴う場合は、尿道閉塞や腎不全につながる緊急事態です。オス犬では、結石による閉塞は24時間以内に生命を脅かす可能性があります。平日や週末を問わず、緊急診療を受けてください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Schaer M, Gaschen F. Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed, Chapter 13: Urinary System Disorders
[2] Chew DJ, DiBartola SP. Urinalysis in the Dog and Cat, Chapter 8: Urinary Tract Infection
[3] Silverstein DC, Hopper K. Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Ed, Chapter on Urinary Tract Infections
[4] Holloway A. The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases, Case 18: Recurrent UTI in Dogs