オーブンベイク方式のドッグフードの製造方法、一般的な押出式(エクストルージョン)フードとの違い、長所と短所、そして良い製品を選ぶための基準まで、一度にまとめました。

| 項目 | エクストルージョン | オーブンベイク | フリーズドライ |
|---|---|---|---|
| 製造温度 | 高温・高圧 | オーブン加熱 | 氷点下の低温 |
| 栄養素の保存 | 製造方法だけで断定するのは難しい | 製造方法だけで断定するのは難しい | 製造方法だけで断定するのは難しい |
| 消化吸収率 | 原材料によって異なる | 原材料によって異なる | 原材料によって異なる |
| 粒の密度 | 低い(膨らみ) | 高い(硬い) | 非常に低い |
| 価格帯 | 普通 | 中〜高価 | 非常に高い |
| 保管の利便性 | 良い | 良い | 普通 |
一般的な製造方法を基準としており、ブランドや原材料によって差がある場合があります。製造方法自体が栄養素の保存や消化吸収率を決定するわけではなく、むしろエクストルージョンの過程ではでんぷんがよく火が通り、消化・利用に有利になることもあります。消化吸収率と栄養保存は製品ごと・個体ごとの差が大きく、単純な数値で比較するのは難しいです

「オーブンベイク」という名前だけで選んではいけません。
製造方法がオーブンベイクであっても、原材料が不十分であれば良いペットフードとは言えません。原材料リストの上位に動物性タンパク質が含まれているか確認すると同時に、原材料の種類と品質、そして全体の栄養バランスも併せてチェックすることが重要です。何より、AAFCO(米国飼料検査官協会)などの公認基準を満たしているか、パッケージに記載された栄養保証内容を必ず確認し、原産地と栄養成分分析表を透明に公開しているブランドを選びましょう。


消化がデリケートな犬・猫の飼い主さんは、ぜひご確認ください。
消化機能が弱かったり、食事アレルギーが疑われるペットの場合は、オーブンベイクドフードを選ぶ際にも、これまで摂取経験のない新しいタンパク源を使用した製品(ノベルタンパク質フード)や、タンパク質を加水分解したフードを検討すると良いでしょう。フード切り替え後に軟便や嘔吐、皮膚のかゆみが続く場合は、そのフードが合っていない可能性がありますので、必ず獣医師にご相談ください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Fascetti AJ, Delaney SJ. Applied Veterinary Clinical Nutrition, 2nd Ed. Chapter 8: Commercial and Home-Prepared Diets. Wiley-Blackwell.
[2] Hand MS et al. Small Animal Clinical Nutrition, 5th Ed. Chapter 8: Pet Food Processing. Mark Morris Institute, 2010.
[3] Schaer M et al. Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed. Chapter 25: Nutritional Support. CRC Press.
[4] Little C. The Dog Care Handbook: Things I Wish My Vet Had Told Me. 2024.