猫の回虫(Toxocara cati)は、猫に最もよく見られる腸内寄生虫です。猫は生後2週間から2週間ごとに、成猫は3ヶ月ごとに駆虫を行うのが安全です。


| 項目 | ピランテルパモ酸塩 | フェンベンダゾール | ミルベマイシンオキシム | セラメクチン(スポットオン) |
|---|---|---|---|---|
| 回虫への効果 | True | True | True | True |
| 条虫への効果 | False | True | False | False |
| フィラリア予防 | False | False | True | True |
| 投与形態 | 経口 | 経口 | 経口 | 皮膚塗布 |
| 最小使用年齢 | 生後2週 | 生後6週 | 生後6週 | 生後8週 |
| 回虫以外の追加効果 | 鉤虫のみ | 条虫(Taenia)・鞭虫・糞線虫 | フィラリア・鉤虫 | ノミ・マダニ・フィラリア |
獣医薬理学・獣医寄生虫学の教科書基準。フェンベンダゾールなどのベンズイミダゾール系はTaenia・Echinococcusの条虫には効果がありますが、Dipylidium(瓜実条虫)には効きません。正確な用量は獣医師の処方に従ってください。

このような場合は、すぐに動物病院へお越しください。
駆虫薬は安全な薬剤ですが、以下の場合は自己投与の前に必ず診察を受けてください。第一に、猫が24時間以上食べられなかったり、ぐったりしている場合です。第二に、嘔吐物や糞便に大量の回虫が一度に出て、その後食欲が消失した場合です。回虫の塊が腸閉塞を引き起こす可能性があります。第三に、駆虫後12時間以内に激しい嘔吐、下痢、発作などの症状が現れた場合です。

回虫は人間にも感染する可能性があります。
猫の回虫(Toxocara cati)は人獣共通寄生虫です。子供が虫卵で汚染された砂や土を触った手で口に触れると、臓器幼虫移行症(visceral larva migrans)を引き起こす可能性があり、まれには眼への侵襲により視力障害にまで発展することがあります。妊婦、免疫不全者、5歳未満の幼児がいるご家庭では、猫の駆虫を先送りにせず、糞便処理後の手洗いを徹底してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Edition — Roundworm Management
[2] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition — Parasitology
[3] Principles and Practices of Canine and Feline Clinical Parasitic Diseases — Toxocara spp.
[4] The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases — Wellness Examination