犬が草に背中をこすりつける5つの理由と、それが本能なのか健康上の異常のサインなのかを見分ける方法をご紹介します。皮膚病や寄生虫、アレルギーの兆候もチェックできます。


| 項目 | 正常な遊び | 異常なサイン |
|---|---|---|
| 頻度 | たまに、散歩中に1~2回 | 毎日何度も繰り返す |
| 表情 | 楽しくて穏やか | 不安・そわそわ |
| 皮膚の状態 | きれいで正常 | 赤み・かさぶた・脱毛 |
| 併発する症状 | なし | 掻き続ける・舐める・においを嗅ぐ |
| 持続時間 | すぐに終わる | 止まらずに繰り返す |
5つのうち2つ以上が異常なサインであれば、獣医師の受診をおすすめします。

すぐに病院へ連れて行くべきサイン
芝生で遊んだ後に以下の症状が見られる場合は、24時間を過ぎる前に動物病院を受診してください。赤い発疹が全身に広がる/掻きむしって出血する/皮膚から悪臭がする/かゆみで眠れない、または食欲がなくなる/耳や足先まで激しく掻く。このような場合は、単なる皮膚炎を超えてアレルギー反応、外部寄生虫、細菌感染の可能性が高く、放置すると二次感染により急速に悪化する恐れがあります。

品種別の注意点
皮膚が敏感な犬種は、草アレルギーを起こしやすい傾向があります。フレンチ・ブルドッグやパグ、シーズーなどの短頭種は、皮膚のしわの間に草の切れ端が挟まりやすく、そこから細菌感染に発展しやすいので注意が必要です。また、ゴールデン・レトリバーやラブラドール・レトリバーは二重毛構造のため、草の葉が毛に絡まって皮膚を刺激することがあります。これらの犬種では、散歩後に全身のブラッシングと皮膚チェックを習慣化することをおすすめします。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Miller WH, Griffin CE, Campbell KL, Muller and Kirk's Small Animal Dermatology, 7th Edition, 2013
[2] Ettinger SJ, Feldman EC, Côté E, Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Edition, 2017
[3] Plumb DC, Plumb's Veterinary Drug Handbook, 10th Edition, 2023