犬の十字靭帯縫合手術の原理、対象、回復過程まで、飼い主さんが必ず知っておくべき核心情報を獣医学の教科書に基づいてまとめました。


| 項目 | 外側縫合術 | TPLO(脛骨高平部水平化骨切り術) | TTA(脛骨粗面前進術) |
|---|---|---|---|
| 適用体重 | 主に小型犬 | すべての体重、特に大型犬 | 中〜大型犬 |
| 手術の難易度 | 比較的低い | 高い(専用機器) | 高い |
| 回復期間 | 8〜12週 | 8〜12週 | 8〜12週 |
| 再断裂・合併症のリスク | 大型犬で高い | 比較的低い | 比較的低い |
| 特徴 | 関節の外側で糸を用いて固定 | 脛骨の角度そのものを矯正 | 脛骨の前部を移動して固定 |
最終的な術式は体重・活動量・関節炎の程度を見て獣医師が決定します
手術前に必ず確認すべきこと
手術前には、全身健康チェック、血液検査、心エコー(高齢犬)が必須です。両膝ともに断裂の可能性があるため、反対側の脚も併せて評価する必要があります。獣医外科学の教科書によれば、特に肥満の犬では反対側の膝にも負担がかかり、追加断裂のリスクが高まるため、体重管理と併せて、獣医師と相談して反対側の脚の状態を確認することが推奨されます。また、半月板損傷を合併している場合、手術計画が変更されることもあります。

このような兆候が見られたら、すぐに動物病院へ
術後の回復中に、突然足を全く着けなくなったり、手術部位から膿や出血が見られたり、腫れが数日経っても引かない場合は、迷わず病院にご連絡ください。縫合部の裂け、感染症、半月板の追加損傷などの合併症が考えられます。特に回復の初期段階で、突然の跛行(ほこう)がひどくなった場合は、縫合がほどけたか、半月板が二次的に損傷している可能性がありますので、すぐに獣医師に確認を受けてください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Textbook of Veterinary Orthopaedic Surgery, Cranial Cruciate Ligament Chapter
[2] 100 Top Consultations in Small Animal General Practice, Ch.49 Cranial Cruciate Ligament Insufficiency, Martin Owen
[3] The Dog Care Handbook, Things I Wish My Vet Had Told Me