犬の足形は、大きく分けて「キャットフット(猫型足)」と「ヘアードフット(ウサギ型足)」の2種類に分類されます。ここでは、品種ごとの特徴と足元の健康管理法をまとめました。

| 項目 | キャットフット (Cat Foot) | ヘアフット (Hare Foot) |
|---|---|---|
| 足の形 | 短くて丸い形 | 細長い楕円の形 |
| 指の配列 | 3・4番目の指が同じくらいの長さ | 3・4番目の指がより長く突き出る |
| 長所 | 持久力・体重分散 | 瞬発スピード・跳躍力 |
| 代表品種 | 秋田、ドーベルマン、ニューファンドランド | グレーハウンド、ボーダーコリー、サモエド |
| エネルギー消費 | 歩行時に効率的 | 相対的にエネルギーをより消費 |
個体ごとに差があり、同じ品種の中でも足の形が混ざることがあります


このような症状が見られる場合は、足の状態を確認してください。
足の形に関係なく、以下の症状が見られる場合は、肉球や指の間の皮膚疾患が疑われます。足を繰り返しなめるようになったり、跛行が見られたりする場合は、すぐに動物病院を受診してください。 - 指の間が赤く腫れている - 肉球がひび割れたり、硬く固まったりしている - 特定の足だけをずっとなめたり噛んだりしている - 歩くときに跛行をしたり、片足を上げている - 爪の周りに血や膿が出ている

犬種別・遺伝性の足の疾患の注意ポイント
一部の犬種は、遺伝的に足に関連する皮膚疾患に脆弱です。該当する犬種をお迎えされている飼い主様には、定期的なチェックがより重要になります。 - ウェストハイランドホワイトテリア、ボクサー、ブルテリア、ブルドッグ: アトピー性皮膚炎の発症率が高い犬種です。アトピーは、趾間の痒みや発赤などの趾間皮膚炎の主な原因の一つです。 - 秋田犬、ニューファンドランド、ボーダーコリー、ジャーマンシェパード、ダックスフンド、チャウチャウ: 自己免疫性皮膚疾患(天疱瘡、pemphigus foliaceus)に対する犬種特有の感受性が報告されています。この疾患は膿疱から痂皮へと進行し、肉球の角化病変を伴うことがあります。 - ジャーマンシェパード: さらに、爪と爪根を侵すループス様爪炎(対称性ループス様爪異栄養症)に対する犬種特有の感受性が報告されています。爪の脱落や跛行、痛みを引き起こす可能性があるため、爪と足の状態をより細かく観察してください。 - ラブラドールレトリバーおよびラブラドールミックス: 遺伝性肉球過角化症(familial hyperkeratosis)が現れることがあります。 上記の犬種については、6ヶ月から1年に1回、獣医師に足の状態をチェックしてもらうことをお勧めします。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Miller WH, Griffin CE, Campbell KL, Muller and Kirk's Small Animal Dermatology, 7th Ed
[2] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed
[3] Nuttall T (2019) Chronic pododermatitis and interdigital furunculosis in dogs. Companion Animal 24, 194-200