猫の慢性腎臓病(CKD)の進行速度を定期的にモニタリングする方法とその重要性について、飼い主さんが知っておくべき重要な情報をまとめました。



| 項目 | BUN/クレアチニン | タンパク尿 | 血圧 | SDMA |
|---|---|---|---|---|
| 1ステージ (軽症) | 正常~わずかに上昇 | 陰性または微量 | 正常 | 正常~わずかに上昇 |
| 2ステージ (中等度) | 中程度の上昇 | 中程度 | 軽度の上昇 | 中程度の上昇 |
| 3ステージ (重症) | 明確な上昇 | 高い | 高血圧 | 明確な上昇 |
病期は国際腎臓関心学会(IRIS)基準のようにクレアチニン・SDMA値をもとに分け、タンパク尿と血圧で細分します。獣医師の診断基準によって異なる場合があるため、定期的な追跡と総合評価が必要です。

すぐに病院を受診する必要がある症状
猫に激しい嘔吐、食欲の完全な消失、意識の低下、呼吸困難、排尿不能などの症状が見られた場合は、直ちに動物病院へお越しください。これらは腎機能が急激に悪化している、あるいは合併症を伴っている可能性のある兆候です。特に尿が全く出ない、または尿量が極端に減少している場合は、緊急の治療が必要です。早期の対応が生存率を高める鍵となります。

注意すべき点:自己診断は禁物です
猫の体調に少しでも異変を感じたからといって、飼い主さんが独断で薬を投与したり餌を変更したりするのは危険です。腎機能が低下している状態で、不適切な餌や薬を与えると、さらに大きな負担をかけてしまう可能性があります。すべての対応は、必ず獣医師の診断と指示のもとで行ってください。飼い主さんが記録した症状や検査結果を一緒に提示していただければ、より正確な判断が可能になります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, 2023
[2] Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Ed, 2022
[3] Urinalysis in the Dog and Cat, 2021