慢性腎臓病(CKD)による猫の貧血は、エリスロポエチン(EPO)の産生低下によって生じ、疲労、食欲減退、唇の蒼白などが現れます。早期診断と適切な管理が重要です。



すぐに病院を受診すべきサイン
著しい蒼白、呼吸困難や速い呼吸、突然の倒れ込みや脱力、失神や発作などの兆候は、重度の貧血を示唆する緊急事態です。このような場合は、一刻も早く獣医師に相談するか、病院を受診してください。貧血が重度になると酸素運搬能力が低下し、心臓への負担が増大して生命を脅かす可能性があります。



品種別の注意点と再発予防
猫の品種によっては、赤血球数などの血液指標の正常範囲がやや異なることがあるため、検査結果は個体と品種を総合的に考慮して解釈します。また、ESA(EPO製剤)使用中には、高血圧、発作、まれに赤血球增多症や純粋赤芽球無形成症、注射部位の不快感などの副作用が生じる可能性があるため、必ず獣医師の指示に従って投与し、定期的に血圧を確認する必要があります。再発や悪化を防ぐためには、定期的な健康診断が不可欠です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Hosgood, G. et al. (2020) Canine and Feline Internal Medicine. 2nd ed. Elsevier.
[2] Kirk, R. W. et al. (2019) Current Veterinary Therapy: Small Animal Practice. 5th ed. Elsevier.
[3] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th ed. (2022). Wiley-Blackwell.