猫の腎臓用療法食は、慢性腎臓病(CKD)を患う猫の腎臓への負担を軽減するため、タンパク質・リン・ナトリウムを医学的に調整した獣医師処方専用の食事療法です。与える際のポイントは、「病期に合った選択」です。

処方食は、獣医師の処方なしで与えてはいけません。
腎機能が正常な場合や慢性腎臓病(CKD)の初期段階にある猫に、過剰なタンパク質制限食を長期間与えると、かえって筋肉の減少を引き起こす可能性があります。インターネットでは処方箋なしで購入できる製品もありますが、実際にCKDと診断された場合は、必ず血液検査の結果を確認し、獣医師と相談した上で製品を選択してください。

| 項目 | ロイヤルカナン Renal | ヒルズ k/d | ピュリナ NF |
|---|---|---|---|
| タンパク質制限レベル | 中程度 | 低い | 中程度 |
| リン含有量 | 非常に低い | 低い | 低い |
| ナトリウム調整 | あり | あり | あり |
| オメガ3配合 | 配合 | 配合 | 配合 |
| ウェット製品ライン | 豊富 | あり | 限定的 |
| 嗜好性 | 高い | 普通 | 普通 |
| 獣医師の処方が必要 | 必要 | 必要 | 必要 |
栄養数値は製品ラインごとに異なります。購入前に最新の成分表を確認し、獣医師にご相談ください。


このような症状が見られた場合は、すぐに動物病院へお越しください。
処方食を与えている最中にも、以下の症状が現れる場合は腎機能が急激に悪化しているサインです。24時間以上続く場合や、突然現れた場合はすぐに病院へ連れて行ってください。 • 48時間以上、食欲が完全に消失 • 1日3回以上嘔吐を繰り返す • 水を極端に多く飲むか、全く飲まない • 体力の低下や活動量の減少が著しい • 尿量が突然大きく減るか、出なくなる

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Fascetti AJ, Delaney SJ. Applied Veterinary Clinical Nutrition, 2nd Ed. Chapter 8: Commercial and Home-Prepared Diets. Wiley-Blackwell, 2022.
[2] Schaer M. Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed. Chapter 25: Elements of Therapy. CRC Press, 2022.
[4] WSAVA Global Nutrition Committee. Nutritional Assessment Guidelines for Dogs and Cats. J Small Anim Pract. 2011;52(7):385-396.