ペットの腫瘍による痛みは、一種類の薬だけでは解決できません。複数の薬を併用し、薬物療法以外のケアとどのように組み合わせるべきか、まとめました。

| 項目 | 主な役割 | 代表的な薬物 |
|---|---|---|
| 非ステロイド性抗炎症鎮痛薬(NSAIDs) | 炎症性の痛みの第一選択 | メロキシカム、カルプロフェン、ロベナコキシブ |
| オピオイド | 中等度〜重度の痛み | トラマドール、ブプレノルフィン、フェンタニルパッチ |
| 抗けいれん薬(神経痛のコントロール) | 神経障害性疼痛 | ガバペンチン、プレガバリン |
| NMDA受容体拮抗薬 | 中枢感作の抑制 | アマンタジン、ケタミン(入院時) |
| ビスホスホネート | 骨腫瘍の骨の痛み | パミドロネート・ゾレドロネート(静脈注射) |
実際の処方は必ず担当獣医師の判断に従ってください。薬物・用量は患者の状態に合わせて調整します。

猫や高齢犬に薬を使用する際に必ず確認すべき点
猫は犬とは代謝経路が異なります。人間や犬には安全な非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)でも、猫では腎臓や肝臓への毒性がはるかに強く現れる可能性があります。トラマドールは犬と猫の両方に使用されますが、猫では過敏に反応することがあります。高齢犬は腎臓や肝臓の機能低下により薬物代謝が遅くなるため、用量を減らす必要がある場合があります。保護者が独断で人間の鎮痛剤(イブプロフェン・アセトアミノフェン)を投与することは絶対に避けてください——猫にとってアセトアミノフェンは致命的です。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Ettinger SJ, Feldman EC, Cote E, Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Ed
[2] Grimm KA et al., Veterinary Anesthesia and Analgesia (Lumb and Jones), 5th Ed
[3] Kudnig ST, Seguin B, Veterinary Surgical Oncology, 2nd Ed
[4] Shearer TS, Small Animal Anesthesia and Pain Management: A Color Handbook, 3rd Ed
[5] Schaer M, Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed