子犬の0〜3ヶ月は、免疫・栄養・社会化が同時に決まる重要な時期です。この時期に必ず行いたい基本的なケア方法をまとめました。

おうちに迎え入れる前に必ず確認しておきたいこと
生後8週齢未満の子犬は、原則として母犬や兄弟犬から離さないことが大切です。8週齢未満で分離されると、社会化の不足や分離不安のリスクが大幅に高まります。里親になる前に、必ず駆虫の記録、1回目のワクチン接種の有無、そして母犬の健康状態を確認してください。また、国内のペット登録制度は生後2ヶ月(60日)以上から義務付けられているため、里親になる時期に合わせて準備をしておくとよいでしょう。

| 項目 | 6〜8週 | 8〜10週 | 10〜12週 |
|---|---|---|---|
| 給餌回数 | 4回/日 | 4回/日 | 3〜4回/日 |
| フードの形態 | ふやかしたフード | ふやかし→ドライフードへ移行 | ドライフード |
| 主な栄養の重点 | 移行・吸収 | タンパク質・カルシウムのバランス | エネルギー・成長 |
| 水の供給 | 自由に飲めるように | 自由に飲めるように | 自由に飲めるように |
大型犬種は過度なカルシウム摂取が骨格の成長に悪影響を与えることがあるので、大型犬専用のパピー用フードを選んでください。

低血糖・低体温の緊急サイン
3ヶ月齢以下の犬、特に超小型犬(トイプードル、ポメラニアン、チワワなど)は、低血糖と低体温に対して非常に脆弱です。脱水、下痢、嘔吐、ストレス、予防接種、長時間の空腹などの要因が重なることで、危険性はさらに高まります。ぐったりしている、震え、けいれん、ふらつき(運動失調)、歯茎の蒼白または灰色化、体温低下などの兆候が見られた場合は、緊急事態です。意識があり、自力で飲み込める場合は、蜂蜜や糖分を歯茎に少量塗布してあげてください。一方、意識がない場合やけいれん発作中の場合は、誤嚥のリスクがあるため無理に与えず、直ちに動物病院へ連れて行ってください(重症の場合は、病院で静脈ブドウ糖投与が必要になります)。ミニチュアやトイの犬種は、1日2回の食事では不足するため、3〜4回に分けて与える必要があります。また、長時間の空腹や寒冷環境への長時間の曝露時に特に危険です。

大型犬と小型犬では、注意すべきポイントが異なります。
大型・超大型犬種(ラブラドール、ゴールデンレトリバー、ジャーマンシェパードなど)では、栄養過多やカルシウムの過剰摂取が股関節形成不全や骨軟骨症のリスクを高めるため、「大型犬用パピーフード」を選び、ゆっくりと成長させることが基本です。一方、超小型犬(チワワ、ヨークシャーテリア、マルチーズ)は低血糖のリスクが高いため、空腹時間を6時間以上空けないようにすることが安全です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] The Dog Care Handbook: Things I Wish My Vet Had Told Me
[2] Applied Veterinary Clinical Nutrition, 2nd Ed - Chapter on Growth and Development
[3] Nutrient Requirements of Dogs and Cats, NRC - Growth Chapter
[4] The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases - The New Puppy Wellness Examination