犬の年間ケアカレンダーは、ワクチン接種、健康診断、駆虫薬の投与時期を1年単位で整理した予防管理計画です。月ごとに確認すれば、見落としなく健康を守ることができます。

年間ケアを始める前に必ず確認してください。
犬の年齢、体重、基礎疾患の有無によってスケジュールは異なります。1歳未満の犬、成犬、7歳以上のシニア犬では、ワクチン接種と健康チェックの頻度が全く異なりますので、以下のカレンダーは「成犬基準」でご覧になってください。新しく里親になった場合や、ワクチン接種記録が不明確な場合は、必ず獣医師と相談してから始めてください。


| 項目 | 1月 | 4月 | 7月 | 10月 |
|---|---|---|---|---|
| フィラリア(犬糸状虫)予防 | 毎月 | 毎月 | 毎月 | 毎月 |
| 外部寄生虫(マダニ・ノミ) | 毎月 | 毎月 | 毎月 | 毎月 |
| 内部駆虫 | True | True | True | True |
| 混合ワクチンの追加接種 | False | True | False | False |
| 狂犬病ワクチン | False | True | False | False |
| 健康診断(血液・尿) | True | False | True | False |
| 歯科チェック | False | True | False | True |
例としてのスケジュールであり、ワクチン・健診の時期は犬の基礎接種の完了時期によって個体ごとに異なる場合があります

品種・年齢別の追加注意ポイント
犬種や個体によっては特定の薬物に敏感に反応する場合がありますので、薬の選択は獣医師が犬種・体重・健康状態を総合的に判断して決定する必要があります。薬を処方してもらう前には、必ず犬種と過去の薬物反応の履歴を獣医師にお知らせください。また、1歳未満の犬は成犬のスケジュールとは全く異なる「基礎ワクチン接種スケジュール」に従う必要があります(例:狂犬病ワクチンは通常生後12週以降に接種します)。高齢犬は老化により疾病リスクが高まるため、検診の頻度を高めるのが望ましいです。妊娠中や授乳中には使用が制限される薬物もありますので、投与前には必ず獣医師とご相談ください。さらに、駆虫薬は地域によって許可・購入可能な成分が異なる場合もありますので、その点もご留意ください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Ford RB, Larson LJ, et al., 2022 AAHA Canine Vaccination Guidelines, 2022
[2] The Dog Care Handbook, Things I Wish My Vet Had Told Me
[3] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 10th Edition