6~12ヶ月の若猫は、永久歯への生え変わりや性的成熟が同時に進む急成長期です。去勢・卵巣摘出術の適期、永久歯のケア、成猫用フードへの切り替えという3つのポイントをまとめました。

6ヶ月齢のケアを開始する前に必ず確認すべき事項
管理計画を立てる前に、初回ワクチン接種(3回)と狂犬病ワクチン接種がすべて完了しているか確認しましょう。接種が完了していない状態で去勢・卵巣摘出手術や外出を計画すると、免疫ギャップ期にウイルス感染のリスクが高まります。接種記録が不明確な場合は、抗体検査(タイターテスト)で確認できます。

| 項目 | 子猫用フード | 成猫用フード |
|---|---|---|
| タンパク質含有量 | 30%以上(高含有) | 26〜30% |
| 脂肪含有量 | 18〜20%(成長エネルギー) | 10〜15% |
| カルシウム・リン比率 | 1.2:1(骨格形成) | 1.1:1(維持) |
| DHA | 添加(脳・視覚の発達) | 任意で添加 |
| 推奨給餌時期 | 0〜12ヶ月 | 12ヶ月以上 |
米国飼料検査官協会(AAFCO)基準

品種別の追加注意事項
メインクーン、ラグドール、ペルシャなどの大型・長毛種は、6~12ヶ月の時期に肥大型心筋症(HCM)の早期スクリーニング(心臓エコー検査)を検討しましょう。スコティッシュフォールドは骨軟骨異形成症の観察が必要で、ペルシャやヒマラヤンは涙管のケアと多嚢胞性腎の遺伝子検査が推奨されます。ミックス猫でも、親猫の情報を知ることができれば、その品種に多い疾患を事前にチェックしておきましょう。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Peterson ME, Kutzler MA. Small Animal Pediatrics: The First 12 Months of Life. Elsevier Saunders, 2011.
[2] Hoskins JD. Veterinary Pediatrics: Dogs and Cats from Birth to Six Months, 3rd ed. Saunders, 2001.
[3] Little SE. The Cat: Clinical Medicine and Management. Elsevier Saunders, 2012.
[4] AAFP Feline Vaccination Advisory Panel Report, Journal of Feline Medicine and Surgery, 2020.