猫の予防接種は、室内で飼育している猫ちゃんにも必ず必要です。コアワクチンとオプションワクチンの種類、子猫から成猫までの接種時期と注意点について、獣医学の教科書を根拠にまとめました。

ワクチン接種前に必ず確認してください
ワクチン接種当日は、猫ちゃんの体調が良好であることが大切です。発熱、下痢、食欲不振などの異常な症状が見られる場合は、接種を延期するのが安全です。また、鉤虫などの寄生虫駆除が済んでいない場合は、接種前にまず駆虫処置を行ってください。子猫の場合、母猫から受け継いだ母体抗体が残っているとワクチンの効果が低下する可能性があるため、生後6週齢未満では接種を行いません。

| ワクチンの種類 | 子猫の初回接種 | 追加接種 | 成猫の基礎接種 | 追加接種の間隔 |
|---|---|---|---|---|
| 総合ワクチン(汎白血球減少症・ヘルペス・カリシ) | 生後6〜8週 | 3〜4週間隔で、最終回を16〜20週齢に | 2回(3〜4週間隔) | 1年後→その後1〜3年ごと |
| 狂犬病 | 生後8週(カナリアパックスベクター法)または12週(不活化ワクチン) | — | 2回(1年間隔) | 1〜3年ごと |
| 猫白血病ウイルス | 生後8週 | 3〜4週間後に1回 | 2回(3〜4週間隔) | 1〜2年ごと |

ワクチン接種後にこのような反応が見られた場合は注意が必要です
ワクチン接種後、接種部位が少し腫れたり、1日ほど食欲が落ちたり元気がなくなったりすることはよくある反応です。ほとんどは1〜2日以内に自然に回復します。 しかし、顔が腫れたり、激しい嘔吐、呼吸困難が見られた場合は、すぐに動物病院へお越しください。まれですがアレルギー反応が出る可能性があります。接種後は30分〜1時間ほど病院で経過を観察しておくのが安全です。また、接種部位が数週間硬く残ったり、次第に大きくなったりする場合は、必ず獣医師に診てもらってください。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition — Chapter 8: Vaccination Recommendations (Table 8.4)
[2] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed — Chapter 21: Infectious Diseases, Vaccination Protocols
[3] Scherk MA, Ford RB, Gaskell RM, et al. 2013 AAFP Feline Vaccination Advisory Panel Report. J Feline Med Surg. 2013;15(9):785-808.
[4] Day MJ, Horzinek MC, Schultz RD, et al. WSAVA Guidelines for the Vaccination of Dogs and Cats. J Small Anim Pract. 2016;57(1):E1-E45.
[5] The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases — The New Kitten Wellness Examination