犬用の腎臓疾患対応療法食は、慢性腎臓病の管理において不可欠な栄養サポートです。適切な療法食の選択と管理は、犬の生活の質を大きく向上させます。



すぐに動物病院を受診すべき緊急のサイン
犬が突然食欲を完全に失い、持続的な嘔吐や下痢、元気のなさや意識レベルの低下、衰弱が見られる場合は、すぐに病院へ連れて行ってください。これは腎機能が急激に悪化している状態である可能性があり、命に関わることもあります。特に尿量が急激に減った場合も、緊急の対応が必要です。



犬種別の注意点と再発予防
シャーペイ、ビーグル、ゴールデン・レトリバー、シーズー、ケアーン・テリア、ブルテリアなど、特定の品種は先天性腎臓疾患によりかかりやすいと報告されています。これらの品種では早期の検査が特に重要です。餌を変更した後も症状が悪化する場合は、すぐに獣医師にご相談ください。慢性腎臓病(CKD)は根治が難しいため、進行を遅らせるために継続的な栄養管理と定期的な健康診断を行うことが何より重要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
| 項目 | タンパク質 | リン含有量 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ロイヤルカナン 腎臓サポートフード | 約16〜18% | 約0.25〜0.3% | 低タンパク、低リン、高脂肪、高消化性栄養素 |
| スカイエンジ 腎臓専用フード | 約16〜18% | 約0.25〜0.3% | 低リン、高脂肪、高消化性栄養素 |
| プレミアム レナル カナリー | 約16〜19% | 約0.3〜0.32% | 低タンパク、低リン、高い抗酸化成分を含有 |
フードの選択は獣医師と相談のうえ決めてください。犬の体重、状態、病歴によって適した製品は異なります。
シェア
[1] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th Edition, 2022
[2] Applied Veterinary Clinical Nutrition, 2nd Edition, 2021
[3] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Edition, 2020