フレンチブルドッグやパグなど、顔が平たい犬種に多い短頭種気道症候群の症状や原因、診断・手術・家庭での管理法を、獣医学の教科書に基づいてまとめました。


この症状が見られた場合は、直ちに救急動物病院へお越しください。
歯茎や舌が青紫色になるチアノーゼ、口を大きく開けて激しくハアハアと呼吸する呼吸困難、意識がぼんやりしたり倒れたりする症状が見られたら、直ちに緊急処置が必要です。特に夏の高温環境では、症状が急速に悪化します。一刻も早く24時間対応の緊急動物病院へお運びください。


短頭種気道症候群が特に発症しやすい高リスク品種
フレンチブルドッグ、イングリッシュブルドッグ、パグ、ボストンテリア、シーズー、ペキニーズ、ボクサー、チャイニーズ・シャープエイが代表的な高リスク品種です。これらの品種は頭蓋骨が短いものの、軟部組織がそれに比例して減少しないため、気道への組織の突出が起こりやすい傾向があります。こうした品種をお迎えの場合は、症状がなくても1歳までに一度は気道の評価を受けることをおすすめします。外見上は問題なさそうに見えても、いびき(ステルトルス)や運動不耐性などの兆候が徐々に進行している可能性があるからです。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Schaer M, Gaschen FP. Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed. CRC Press, 2022. Section III: Diseases of Specific Organ Systems.
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