猫の喘息は、気管支の慢性炎症により呼吸が困難になる下気道疾患です。獣医師が推奨する吸入ステロイドから環境管理まで、重要なケア方法と選び方をまとめました。


この症状が見られた場合は、すぐに救急病院へお越しください。
猫が口を開けて呼吸していたり、歯茎や舌の色が青っぽく変化していたり、呼吸が非常に速く不規則な場合は、直ちに24時間対応の動物病院の救急外来を受診してください。酸素不足による緊急状態の可能性があります。搬送中はキャリーケースの中で静かに落ち着かせ、興奮させないよう配慮してください。


| 項目 | 吸入ステロイド | 経口ステロイド | レスキュー気管支拡張薬 |
|---|---|---|---|
| 主な用途 | 長期的な炎症の抑制 | 重症の長期管理 | 急性発作の緩和 |
| 全身性の副作用 | 低い | 中程度~高い | 低い |
| 獣医師の処方 | True | True | True |
| 適した状況 | 日常的な管理 | 吸入が難しいとき | 発作時の緊急対応 |
| 飼い主のトレーニングの要否 | 必要(マスクへの慣らし) | 不要 | 必要(マスクへの慣らし) |
すべての薬は必ず獣医師の処方を受けてから使用してください
経口ステロイドの長期使用時に必ず確認してください
経口ステロイド(プレドニゾロン)は効果が高い反面、長期使用では糖尿病や心不全を引き起こす可能性があります。獣医救急医学の教科書でも、このリスクが特に強調されています。定期的に血糖値と心臓の状態をチェックし、可能であれば吸入剤への変更ができないか、かかりつけの獣医師にご相談ください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Padrid P et al., Textbook of Respiratory Disease in Dogs and Cats, Elsevier Saunders
[2] Norsworthy GD et al., The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases, Wiley-Blackwell
[3] Drobatz KJ et al., Feline Emergency and Critical Care Medicine, 2nd Ed, Wiley-Blackwell, 2010
[4] Valenciano AC, Cowell RL, Small Animal Cytologic Diagnosis Canine and Feline Disease, 2nd Ed, Elsevier, 2020