犬の鼻炎・副鼻腔炎は、鼻の粘膜と副鼻腔に同時に炎症が生じる呼吸器疾患で、細菌、カビ、アレルギー、歯原性感染など原因が多岐にわたります。原因別の症状チェックリストから診断・治療法、自宅でできるケア方法までまとめました。


このような症状が見られる場合は、すぐに動物病院へお越しください。
鼻から大量の出血が見られる、顔の腫れが左右非対称である、口を開けたまま呼吸している、あるいは飲食を完全に拒否している場合は、単なる鼻炎ではなく、深刻な感染症や腫瘍が疑われます。これらの症状が24時間以上続く場合は、緊急の受診が必要です。


短頭種の犬は、より注意が必要です。
フレンチブルドッグ、パグ、シーズー、イングリッシュブルドッグなどの短頭種は、鼻腔や気道の構造が先天的に狭いため、いびきや呼吸困難などの短頭種気道症候群(BAOS)の症状が出やすく、鼻孔が狭い鼻孔狭窄により呼吸症状が急速に悪化することがあります。ただし、代表的な真菌性副鼻腔炎であるアスペルギルス感染症は、むしろ鼻の長い長頭種でより発症しやすい点も併せて覚えておいてください。短頭種の場合は、定期的な健康診断の際に鼻や呼吸の状態も一緒に確認し、鼻水、くしゃみ、呼吸困難が1週間以上続く場合は、すぐに受診することをお勧めします。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Ettinger SJ, Feldman EC, Côté E. Textbook of Veterinary Internal Medicine: Diseases of the Dog and the Cat, 8th ed. Elsevier, 2017.
[2] Nelson RW, Couto CG. Small Animal Internal Medicine, 6th ed. Elsevier, 2019.
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