犬の喉頭麻痺は、気道を開閉させる喉頭神経が麻痺して呼吸困難を引き起こす疾患です。初期症状から手術治療、家庭でのケアまで、重要な情報をまとめました。


今すぐ救急病院へ連れて行くべきサイン
以下のいずれかの症状が見られる場合は、直ちに24時間対応の動物病院の救急外来へお越しください。①歯ぐきや舌が青紫色に変色している ②口を大きく開けて呼吸しているにもかかわらず、胸の起伏が激しい ③倒れてしまったり、立ち上がれなくなっている ④5分以上激しい呼吸困難が持続している。搬送中は車内のエアコンをオンにし、できるだけ涼しい状態を保ってください。


この品種の場合は、より注意が必要です。
後天性特発性喉頭麻痺は、レトリバーのような大型・高齢犬で特に多く報告されています。先天性喉頭麻痺や多発神経症に伴う形態は、ブーヴィエ・デ・フランドル、ハスキー、ダルメシアン、ロットワイラー、グレート・ピレニーズなどの品種で報告されています。8歳以上の大型犬を飼っている場合は、呼吸音と運動後の回復速度を定期的にチェックしてください。短頭種(フレンチブルドッグ、パグ)はもともと気道が狭いため、この疾患が合併すると呼吸危機がはるかに早く訪れる可能性があるため、より注意が必要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Fossum TW et al., Small Animal Surgery, 4th Ed, Elsevier, 2013, Chapter 31: Surgery of the Upper Respiratory System
[2] Schaer M (Ed.), Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed, CRC Press, 2022
[3] Stanley BJ et al., Prospective evaluation of a minimally invasive technique for treatment of spontaneous laryngeal paralysis in dogs, Vet Surg, 2010
[4] Thieman KM et al., Histopathological confirmation of polyneuropathy in 11 dogs with laryngeal paralysis, J Am Anim Hosp Assoc, 2010