猫の急性腎障害(AKI)は、腎機能が数時間から数日の間に急激に低下する緊急の疾患です。原因、症状、診断、治療、そして家庭でのケアまで、飼い主の方が知っておくべき重要な内容をまとめました。


この症状の場合は、今すぐ救急病院へお越しください。
12時間以上おしっこが出ない、けいれんや発作が見られる、極度にぐったりして反応がない場合は、すぐに24時間対応の動物病院の救急外来へお越しください。急性腎障害は、数時間の差で予後が大きく変わる緊急疾患です。


再発を防ぐために、ぜひ知っておいてほしいことです。
一度、急性腎障害を経験した猫は完全に回復することもありますし、慢性腎臓病へと進行するリスクもあります。ユリ(ナリ)の花やエチレングリコール(不凍液)などの有毒物質への接触を完全に遮断し、人間用の薬は絶対に自己判断で与えないでください。特に猫では尿道閉塞が急性腎障害の一般的な原因となるため、排尿状態を注意深く観察し、定期的な健康診断(年1〜2回)で腎機能の数値変化を早期に把握することが、最も重要な予防法です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Langston CE, Eatroff AE. Chronic Kidney Disease. In: Silverstein DC, Hopper K (eds). Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Edition. Elsevier.
[2] Little SE (ed). Urinary Tract Disease — Chronic Kidney Disease. In: The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition. Elsevier Saunders.
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