猫のSFTS(重症熱性血小板減少症候群)は、マダニを媒介とする致死性のウイルス性全身疾患です。感染経路、症状、診断、治療法、そして人獣共通感染症としての飼い主の注意点をまとめました。


動物病院にすぐ連れて行かなければならない緊急時
急な高熱が続く、水やエサを全く食べない、極度の無気力でぐったりして反応が鈍い場合は、すぐに24時間対応の動物病院へ連れて行ってください。SFTS(重症熱性血小板減少症候群)は急性で進行し、死亡する可能性もあるため、症状が疑われる場合は一刻も早く受診することが何より重要です。


飼い主様もご注意ください。人に感染する可能性があります。
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)は人獣共通感染症です。感染した猫の血液や体液と直接接触すると、飼い主さんも感染する可能性があります。猫がSFTSと診断された場合は、近隣の病院や医院で、飼い主さんの健康状態も必ず確認してください。看護中はマスクと手袋を着用し、発熱や筋肉痛などの症状が現れた場合は、直ちに医療機関を受診してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Matsuu A, Momoi Y, et al. Clinical and pathological findings of severe fever with thrombocytopenia syndrome in cats, Japan. J Vet Med Sci. 2019;81(6):938-943.
[2] Park SW, Han MG, et al. Severe fever with thrombocytopenia syndrome virus infection in domestic and wild animals in South Korea. Emerg Infect Dis. 2019;25(9):1737-1740.
[3] Greene CE (ed.), Infectious Diseases of the Dog and Cat, 4th Edition, Chapter: Rickettsial and Viral Zoonoses, Elsevier Saunders, 2012.