猫のペリニアル尿路造設術および尿管移植術は、尿路閉塞のリスクが高い猫に対して行われる重要な手術です。本手術の背景となる原因、症状、診断方法、治療法およびケア上のポイントを総合的に解説いたします。



すぐに動物病院を受診すべき緊急状態
猫が排尿を試みるものの尿が出なかったり、腹部が著しく膨満したり、嘔吐や無気力が見られる場合は、直ちに動物病院へお越しください。尿路閉塞は猫で急性腎障害を引き起こす最も一般的な原因であり、治療が遅れると腎機能の障害や生命を脅かす状態に発展する可能性があります。緊急処置の要は、閉塞した尿路を速やかに解除すること(導尿・減圧)と、輸液および電解質・酸塩基バランスの異常を是正することであり、高カリウム血症などの危険因子をまず安定させることが重要です。したがって、一刻も早く専門の動物病院で診察を受けることが不可欠です。



再発の予防と品種別の注意点
尿路閉塞は手術後でも再発する可能性があります。特に尿管の構造的異常(狭窄・解剖学的奇形)や繰り返しの炎症、結石生成のリスクが高い場合は再発が生じやすくなります。再閉塞は組織や血栓、尿道炎、尿道痙攣などによっても起こり得ますので、獣医師と定期的に検診を受け、水分摂取と適切な食事管理を維持することが重要です。長期的な管理計画を立てることで再発予防に役立ち、早期の兆候に素早く対応できる体制も必要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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