猫の鼻炎・副鼻腔炎は、ヘルペスウイルスやカリシウイルスの感染などが原因で、鼻腔と副鼻腔に炎症が生じる慢性の呼吸器疾患です。症状から診断・治療・家庭での管理法まで、獣医学的なアドバイスに基づいてまとめました。


このような症状が見られる場合は、今すぐ救急動物病院を受診する必要があります。
口呼吸のみになっている場合や、歯茎が青紫色に変色している場合は、直ちに24時間対応の動物病院を受診してください。24時間以上全く餌を食べない、目が大きく腫れている、角膜が白く濁っているなども緊急のサインです。猫は鼻詰まりがひどくなると匂いを嗅げなくなり、食欲が完全に失われて急速に衰弱する可能性があります。


短頭種(短頭型)の猫の場合は、さらに注意が必要です。
ペルシャ、ヒマラヤン、エキゾチックショートヘアなど、鼻が扁平な短頭種は顔面と鼻腔の構造が特殊なため、分泌物の排出がスムーズに行われず、症状が長引くことがあります。ただし、短頭種だからといって必ずしも鼻炎や副鼻腔炎がより重度に進行するという十分な根拠はありません。したがって、品種に関わらずくしゃみや鼻水が長引く場合や、次第に悪化する場合は、症状の初期段階で早めに動物病院を受診し、正確な原因を調べることをお勧めします。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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