犬の椎間板ヘルニア(IVDD)について、症状や原因から診断、手術・保存的治療、家庭でのケアのポイントまで、獣医学のエビデンスに基づいてまとめました。ダックスフンド、ビーグル、コーギーなど、発症リスクの高い犬種をお迎えされている飼い主さんは、ぜひご一読ください。


この症状が見られた場合は、すぐに救急動物病院へお越しください。
後ろ足が完全に麻痺している場合、尿や便が出ない、または失禁している場合、24〜48時間以内に症状が急激に悪化している場合は、一刻も早く救急動物病院を受診してください。麻痺発症から48時間を超えると、手術後の回復の可能性が大幅に低下するためです。


この品種の場合は、予防管理をより細かく行う必要があります。
ダックスフンド、ビーグル、ペキニーズ、コッカー・スパニエルは軟骨異形成性犬種に分類され、椎間板ヘルニアの発症リスクが他の犬種よりも著しく高い傾向があります。特にダックスフンドは、全症例の相当数を占めるほど好発することが知られています。犬のうちからジャンプや階段の使用を控えるよう心がけ、背中や首の痛み、歩行の異常などの兆候が見られた場合は、速やかに神経学的検査を受けることをお勧めします。犬種特性に合わせた予防・管理方法は、かかりつけの獣医師と相談して決定するのが最も安全です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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