猫の肝臓疾患では早期発見が重要で、血液検査で現れる特定の指標が予後の予測に役立ちます。症状は多岐にわたり、適切な診断と管理が不可欠です。



すぐに病院を受診すべき症状
猫が突然倒れたり、けいれんを起こしたり、激しい嘔吐や下痢が持続する場合は、すぐに病院へ連れて行ってください。これは肝性脳症や急性肝障害の兆候である可能性があります。早期治療は生存率を大幅に高めるために非常に重要です。



特定の品種は肝臓疾患によりかかりやすい傾向があります。
品種によっては、特定の肝臓・胆道疾患の素因が報告されることもあります。例えば、多嚢胞腎を引き起こす遺伝子変異を持つ一部の猫(ペルシャなど)では、肝臓にも嚢胞が併発することがあります。素因のある猫の場合は、定期的な健康チェックで早期発見することが重要で、継続的な予防的ケアが健康維持に大きく役立ちます。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
| 項目 | 正常範囲 | 危険な兆候 | 予後への影響 |
|---|---|---|---|
| アルブミン | 正常な水準を維持 | 低アルブミン血症(低下) | 正常であれば生存に有利、低いと不利 |
| ビリルビン(黄疸) | 上昇なし | 高ビリルビン血症(上昇) | 胆汁排泄の低下・胆汁うっ滞を示唆 |
| トランスアミナーゼ(ALT/AST) | 正常範囲 | 上昇 | 肝細胞の損傷を示唆、上昇幅だけで予後を断定することは不可 |
| 胆汁酸 | 正常範囲 | 上昇 | 肝機能の異常・門脈体循環シャントの可能性 |
これらの指標は病院で測定され、獣医師が総合的に判断します。
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[1] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed, 2023
[2] Feline Emergency and Critical Care Medicine, 2nd Ed, 2021
[3] The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, 2020