犬の原発性副甲状腺機能亢進症は、副甲状腺から過剰な副甲状腺ホルモンが分泌され、カルシウム値が上昇する内分泌疾患です。早期発見と適切な管理が重要です。



すぐに病院を受診すべきサイン
犬に突然の強い倦怠感、繰り返す嘔吐、頻尿、または意識レベルの低下が見られた場合は、すぐに動物病院を受診してください。カルシウム値が非常に高くなると、不整脈や腎機能の低下を引き起こす可能性があります。これは生命を脅かす状態となるため、迅速な診断と治療が不可欠です。



再発の予防と品種ごとの注意点
副甲状腺腫は再発する可能性があるため、手術後も定期的に血液検査を受けてカルシウム値を確認することがおすすめです。品種ではキースホンドに遺伝的・家族性の傾向がよく知られています。主に高齢犬で発生し、診断時の平均年齢は約11歳であるため、8歳以上の高齢犬は定期的な健康診断で必ずカルシウム値を確認してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Hillier, A. et al. (2020) Canine Primary Hyperparathyroidism: A Retrospective Study of 45 Cases. Journal of Veterinary Internal Medicine, 34(3), 1122–1130.
[2] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th Edition. (2022). Wiley-Blackwell.