猫のユリ中毒は、ユリのすべての部位が致死的な腎臓損傷を引き起こす急性腎不全の疾患です。早期発見と直ちに動物病院を受診することが、生存を左右する決定的な要因となります。



すぐに動物病院を受診する必要がある緊急状態
百合の摂取が疑われる場合や、嘔吐、元気のなさ、尿量の減少や無尿などの症状が見られる場合は、一刻も早く動物病院を受診してください。曝露から18時間以内に積極的に治療を開始すれば予後は良好ですが、治療が18時間以上遅れて急性腎障害を発症すると、死亡率が非常に高くなります。特に一度無尿の状態になると予後が悪化するため、獣医師が可能な限り早期に解毒療法と輸液治療を開始する必要があります。



ユリはすべての猫の品種において同様の危険性をもたらします。
リリー(ユリ)の腎毒性は、品種を問わずすべての猫にとって致命的です。ロシアンブルー、メインクーン、ペルシャなど、どの品種も例外なく危険であり、リリー中毒は犬ではなく猫に特有の中毒です。お家にリリーがある場合や、花束にリリーが含まれている場合は、猫が葉や花びらだけでなく、花粉をなめるだけでも中毒を引き起こす可能性があるため、必ず取り除いてください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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