犬の副甲状腺機能低下症は、カルシウム調節に重要な役割を果たす副甲状腺が損傷されることで発症する内分泌疾患で、けいれん、筋肉の硬直、行動異常などの症状が現れます。早期の診断と治療が重要です。



すぐに病院を受診すべき症状
犬が繰り返し痙攣を起こしたり、筋肉が硬直して全身が固まり動けなくなったりする場合は、直ちに動物病院へお越しください。これは血液中のカルシウム値が著しく低下し、神経筋が過剰に興奮した状態であり、生命を脅かす可能性があります。緊急治療を行わずに放置すると症状が急速に悪化するため、一刻も早く獣医師による処置を受ける必要があります。



再発の予防と品種ごとの注意点
副甲状腺機能低下症では、補剤を急に中止するとカルシウム値が急激に低下して痙攣が再発する可能性があるため、定期的な血液検査でカルシウム値を継続的にモニタリングすることが不可欠です。この疾患の最も一般的な原因は特発性(自己免疫性)の損傷であり、一部は首の手術後に発症します。ただし、現時点で提示されている獣医学的根拠だけでは特定の犬種の遺伝的素因を断定するのは難しいため、原因の評価と長期的な管理については獣医師と相談して進めるのが良いでしょう。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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