犬のライム病は、ライム病菌(Borrelia burgdorferi)によって引き起こされるマダニ媒介感染症で、関節炎、発熱、倦怠感などが主な症状です。早期の診断と適切な治療が重要です。



すぐに動物病院を受診する必要がある緊急のサインです。
犬が突然歩くのが難しくなったり、関節がひどく腫れたり、発熱や元気がない状態が続いたりする場合は、すぐに獣医師にご相談ください。ライム病が進行すると腎臓に影響を及ぼし、蛋白尿やライム腎炎、慢性腎臓病を引き起こすことがあり、その場合予後が悪化する可能性があります。合併症予防の鍵は早期治療です。
| 項目 | 用法 | 治療期間 | 注意事項 |
|---|---|---|---|
| ドキシサイクリン | 経口投与 | 30日 | ライム病の第一選択抗生物質です |
| アモキシシリン(アンピシリン) | 経口投与 | 30日 | アレルギー反応の可能性に注意します |
| テトラサイクリン系(ミノサイクリンなど) | 経口投与 | 獣医師の指示に従って | ドキシサイクリンが使いにくい場合に代替として考慮します |
獣医師が体重と健康状態に応じて適切な薬物を選択します。



特定の犬種はライム病によりかかりやすい傾向があります。
ボーダー・コリー、ラブラドール・レトリバー、ゴールデン・レトリバーなど、特定の犬種がライム病によりかかりやすいという報告はありますが、明確な遺伝的な感受性が証明されているわけではありません。特に免疫反応が強い犬種ほど合併症のリスクが高まるという主張は過度な一般化であり、現時点では科学的根拠によって裏付けられていません。マダニの生息が多数確認されている地域にお住まいの犬の場合は、予防対策をより慎重に行う必要があります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] BSAVA. (2020). BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed.
[2] Principles and Practices of Canine and Feline Clinical Parasitic Diseases. (2018). Chapter 9.6: Lyme Borreliosis.
[3] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed. (2021). Section on Tick-Borne Diseases.