猫の膿皮症は、細菌の過剰増殖によって膿を伴う皮膚炎が生じる疾患です。原因の特定と抗生物質による治療が重要です。


このような場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。
以下のいずれかに該当する場合は、24時間以内に動物病院を受診してください。深在性膿皮症(細菌が深部組織まで侵入している状態)は敗血症へと発展する可能性があります。①病変が1日のうちに急速に拡大する場合 ②高熱、元気消失、食欲の急激な低下が同時に現れる場合 ③傷から強い悪臭がする場合 ④かさぶたや膿が全身に広がる場合は、緊急事態です。


再発予防と品種別の注意点
膿皮症の90%以上は他の基礎疾患によって二次的に発症するため、基礎疾患を見つけて併せて管理しないと、抗生物質治療後も再発しやすくなります。特に免疫力が低下している状態(FIV陽性、ステロイドの長期服用、糖尿病など)やアレルギー・外部寄生虫疾患がある猫は、皮膚バリアと防御力が弱く、再発リスクがさらに高まります。そのため、再発した場合は同じ薬を繰り返すよりも原因を再確認することが重要です。皮膚に病変が見られた場合は、治療を開始する前に細胞診で細菌感染の有無を確認し、完治後も定期的に皮膚の状態をチェックしながら基礎疾患を継続的に管理してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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