猫のアミロイド腎症は、アミロイドタンパク質が腎臓に蓄積して腎機能が低下する希少疾患です。早期発見と適切な管理が治療成績の鍵となります。



すぐに病院を受診する必要がある症状
猫が突然倒れたり、激しい嘔吐と下痢が繰り返されたり、尿が一切出なくなったり、呼吸が速くなり口元が青ざめたりする場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。これは腎不全が深刻化していることを意味し、命に関わる可能性があります。



特定の品種では注意が必要です。
アビシニアン猫は、アミロイド腎症に対する遺伝的素因が高いことが報告されています。この品種の猫を迎え入れる場合や飼育している場合は、比較的年齢が若いうちから定期的に腎臓検査と血液・尿検査(蛋白尿、SAA)を受けることが重要です。特にアビシニアン猫では、尿SAA値や蛋白尿が臨床症状の前に現れることがあるため、これをスクリーニング検査のように活用して早期に発見することが、治療成績を大きく左右します。したがって、獣医師と相談して検査間隔を定め、継続的な予防的管理と定期健診を続けることが不可欠です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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