犬の多飲多尿(PU/PD)は、尿量が増加し、同時に水分摂取量も増える症状で、腎臓疾患や糖尿病など、さまざまな原因が考えられます。早期発見と正確な診断が重要です。



直ちに動物病院を受診が必要な場合
犬が1kgあたり1日約90mLを大幅に超えるほど多量に水を飲んだり、尿が薄く(濃縮されず)出たり、血尿が混じっている場合は、すぐに病院へ連れて行ってください。これは、腎機能の急激な低下や糖尿病などの全身疾患による緊急状態を示すサインである可能性があります。診療が遅れると命に危険が及ぶため、迅速な確認が重要です。



高齢犬や特定の品種では注意が必要です。
プードル(特にミニチュア・プードル)、ダックスフンド、ボクサー、ボストン・テリア、ヨークシャー・テリアなど、特定の犬種は、多飲多尿の一般的な原因となる副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)にかかりやすいことで知られています。また、シニア犬では腎臓をはじめとする臓器の機能が徐々に低下するため、多飲多尿が現れやすくなります。定期的な健康チェックで、飲水量と排尿量の変化を併せて確認することで、早期発見に役立ちます。原因を早期に見つけて治療を開始すれば、良い結果を得られるケースが多いです。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases, Case 21, 2020
[2] Notes on Canine Internal Medicine, 4th Edition, 2018
[3] Urinalysis in the Dog and Cat, 2019