犬の糖尿病は、インスリンの不足により血糖値が慢性的に高くなる内分泌疾患です。早期の診断とインスリン治療、食事管理を継続的に行うことで、健康的な日常生活を維持することができます。


このような症状は、すぐに救急外来を受診してください!
嘔吐や下痢が1日以上続き、元気がない状態がひどくなると、糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)の可能性があります。DKAは高血糖、ケトアシドーシス、脱水、電解質異常が重なる緊急状態であり、適切な治療をしなければ死亡率が高い危険な合併症です。甘いものを無理に与えず、すぐに動物病院の救急外来へ連れて行ってください。

インスリンよりも低血糖の方が、より速く危険な状態を引き起こす可能性があります。
インスリンの注射量が過剰だった場合や、食事を抜いた状態で注射をしてしまうと、血糖値が著しく低下します。突然震えが出たり、ふらつきが見られたり、意識が朦朧とする場合は、低血糖による緊急事態です。すぐに歯ぐきにハチミツやシロップを塗り、直ちに動物病院へ搬送してください。低血糖は高血糖よりもはるかに急速に危険な状態になる可能性があります。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Little M., The Dog Care Handbook: Things I Wish My Vet Had Told Me, 5M Publishing, 2024
[2] Hall E.J. et al., Notes on Canine Internal Medicine, 4th Ed, Wiley-Blackwell, 2020
[3] Schaer M. et al., Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed, CRC Press, 2022
[4] Hnilica K.A. et al., BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed, BSAVA, 2022