獣医学の専門的な見解に基づき、殺虫剤や農薬に含まれる有機リン成分にさらされた犬に現れる症状、緊急時の対処法、病院での治療の流れ、そして家庭でできる予防法についてまとめました。


今すぐ救急病院へ——この症状は待っていてはいけません
発作やけいれんがすでに始まっている場合、呼吸が速く歯茎や唇が青紫色になっている場合、意識を失って倒れている場合は、今すぐ動物病院の救急外来へお越しください。自宅でむやみに嘔吐を誘発したり、食べ物や水を与えたりすると、誤嚥性肺炎のリスクがあるため、絶対にしないでください。


家庭内での予防―これだけを守れば、状況は変わります
農薬や殺虫剤は、犬が絶対に触れないように施錠できる場所に保管し、製品ラベルに記載された使用・保管・廃棄の指示を必ず守ってください。殺虫剤を散布した庭や畑には、製品説明書で案内されている期間中は犬が入らないようにし、菜園や花壇への立ち入りも制限すると良いでしょう。ペット用駆虫剤の中には有機リン系成分を含むものもあるため、駆虫剤を選ぶ前に成分を確認するか、事前に獣医師に相談してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Osweiler, G.D. et al., Blackwell's Five-Minute Veterinary Consult Clinical Companion: Small Animal Toxicology, 3rd Edition, Wiley-Blackwell, 2016
[2] Schaer, M., Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Edition, CRC Press, 2022
[3] Plumb, D.C., Plumb's Veterinary Drug Handbook, 10th Edition, Wiley-Blackwell, 2023
[4] Brutlag, A., Gupta, S. (Eds.), Feline Emergency and Critical Care Medicine, 2nd Edition, Wiley-Blackwell, 2020