犬の胃拡張捻転症(GDV)は、胃がガスで膨張した後にねじれてしまう命に関わる緊急の疾患です。症状、原因、診断、治療から術後のケアまでをまとめました。


この症状が見られたら、今すぐ救急病院へ
嘔吐反射と腹部の膨満が同時に現れた場合は、一刻の猶予も許されない緊急事態です。時間が経つと胃壁や脾臓への血流が遮断され、心臓に戻る静脈血が減少して血圧が低下し、ショック状態に陥ります。夜間でも、遠方でも、直ちに24時間対応の動物病院へお越しください。


この犬種は特に注意が必要です
胃拡張捻転は、胸郭が深く狭い体型の大型犬に特に多く見られます。獣医学の教科書でも、深く狭い胸部構造を主要な危険因子として挙げています。ジャーマン・シェパード、グレート・デーン、アイルランド・ウルフハウンド、ラブラドール・レトリバー、セント・バーナード、アラスカン・マラミュートなど、胸部が深い大型犬が代表的な例として挙げられています。このような体型の愛犬を飼っている場合は、食事の管理と症状のモニタリングを日常生活に取り入れることが重要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Shawcross G. The dog with gastric dilatation and volvulus. In: 100 Top Consultations in Small Animal General Practice. Wiley-Blackwell.
[2] The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases. Case 25: The Vomiting Dog. Wiley-Blackwell.
[3] Schaer M (ed). Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed. CRC Press, 2022.
[4] Advanced Monitoring for Small Animal Emergency and Critical Care, 2nd Ed. Wiley-Blackwell.
[5] The Dog Care Handbook: Things I Wish My Vet Had Told Me. 2024.