猫の大動脈血栓塞栓症は、心臓病を原因として血栓が大動脈を塞ぐ急性疾患であり、突発的な麻痺と疼痛を引き起こします。早期の診断と治療が生存率を左右する決定的な要素となります。



すぐに動物病院を受診が必要な緊急状態です。
猫が突然後ろ足を動かせなくなったり、激しい痛みを示したりした場合は、大動脈血栓塞栓症を疑い、直ちに動物病院へ連れて行く必要があります。時間が経つほど組織の損傷が深刻になり、回復の可能性が低くなります。特に体温が低下している(低体温)場合は予後が不良となる可能性があるため、できるだけ早く治療を開始することが生存率に大きな影響を与えます。



再発のリスクが高いため、継続的な管理が必要です。
大動脈血栓塞栓症は再発の可能性が非常に高い疾患です(研究では再発率が約75%と報告されています)。そのため、心疾患の管理が不可欠となります。再発予防には、アスピリンよりもクロピドグレル(プラビックス)の方が効果的であり、抗凝固・抗血栓薬は長期的に服用し、獣医師の指示に従って薬物を調整する必要があります。再発を防ぐため、定期的な心臓検査と血液検査が推奨されます。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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