犬の角膜穿孔は、目の外側の保護膜が破れて視力障害や感染のリスクが高まる緊急の疾患です。早期発見と適切な治療が不可欠です。



すぐに動物病院を受診が必要な緊急状態です。
角膜に穿孔が生じると、視力障害や眼球内部への感染リスクが非常に高まります。穿孔した眼球は構造的に非常に脆弱な状態であるため、取り扱いを誤ると虹彩脱出や網膜剥離といった二次的な損傷を引き起こす可能性があります。飼い主の方が直接点眼薬を投与したり、眼球に触れたり圧迫したりするのは避け、愛犬が目をこすったり掻いたりしないよう対策を講じた上で、直ちに動物病院へ搬送し、可能な限り早期に手術的処置を受ける必要があります。



特定の犬種では、角膜穿孔のリスクが高い傾向があります。
角膜穿孔は、主に外傷や急速に進行する重度の角膜潰瘍によって引き起こされます。そのため、目を傷つけるリスクが高い環境にいる場合や、眼球突出により外傷や眼球表面疾患に脆弱な品種の犬は、特に注意が必要です。どの犬でも、頻繁に瞬きをする、涙や充血などの異常が見られる場合は、遅れずに迅速な診察と定期的な眼科検診を受けることをお勧めします。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th ed. (2022). Wiley-Blackwell.
[2] Kirk's Current Veterinary Therapy XIV: Small Animal Practice. Elsevier, 2022.
[3] Veterinary Ophthalmology, 6th ed. (2021). Wiley-Blackwell.