犬がビタミンDを過剰に摂取すると、血液中のカルシウム濃度が急激に上昇し、腎臓・心臓・血管にカルシウムが沈着する中毒症を引き起こします。初期症状から応急処置、治療経過、予防法まで詳しくご紹介します。


今すぐ救急病院へ連れて行かなければならない状況
ビタミンDを含むものを摂取してから2時間以内であれば、症状がなくてもすぐに動物病院へ連れて行ってください。嘔吐、けいれん、尿量の減少、筋肉の震えが見られた場合は緊急事態です。「少ししか食べていないだろう」と待っている間に腎不全が進行する可能性があります。


退院後も定期的な血液検査が必要です。
ビタミンDは脂肪に長く蓄積されるため、退院後も血中カルシウム値が再び上昇する可能性があります。血中カルシウム値が正常化しても、通常は2~4週間ほど低カルシウム療法食を継続し、獣医師の指示に従って血液検査を繰り返す必要があります。食事や薬を独断で中止すると、再発のリスクがあります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[2] Schaer M. (ed.), Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed., CRC Press, 2022, Decontamination and Toxicology chapter
[3] Plumb D.C., Plumb's Veterinary Drug Handbook, 10th Ed., Wiley-Blackwell, 2023
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