猫の両目の視線がずれてしまう症状で、神経系の異常や筋肉の問題によって引き起こされることがあります。早期発見と正確な診断が治療の鍵となります。



直ちに動物病院を受診すべき場合
猫が突然斜視の症状を示したり、それにめまい、けいれん、意識レベルの低下、食欲不振などが伴う場合は、直ちに動物病院を受診してください。これらは脳出血、脳炎、脳腫瘍などの重篤な疾患の兆候である可能性があります。迅速な診断と治療は、生存率と回復率を高めるために不可欠です。



品種別の注意点と再発予防
猫では、先天的・発育性の眼疾患の一部として斜視が現れることがあり、そのような場合には他の神経系や眼の異常を併発することもあります。特定の品種で特に多いと断定するのではなく、斜視のある猫は基礎疾患によって症状が再発したり変化したりする可能性があるため、定期的な健康チェックが必要です。また、斜視が改善した後でも観察を続け、症状に急な変化が見られた場合は直ちに動物病院を受診してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, 2021
[2] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th Edition, 2022
[3] Veterinary Ophthalmology, 5th Edition, 2020