トイプードルが遺伝的にかかりやすい疾患と、飼い主さんが必ずチェックすべき定期検査項目をまとめました。膝蓋骨・目・肝臓・心臓の4つの主要な領域に分けて解説します。

| 項目 | 主な発症時期 | 初期のサイン |
|---|---|---|
| 膝蓋骨脱臼 | 成長期以降の若い時期から | 後ろ足のケンケン歩き |
| 白内障 | 主に成犬期以降に進行 | 目が白っぽく灰色に濁る |
| 進行性網膜萎縮 | 成犬期に徐々に進行(遅発型) | 夜間視力の低下 |
| 門脈体循環シャント | 先天性(幼い時期) | 発育の低下・食後の嘔吐 |
| レッグ・カルベ・ペルテス病 | 成長期の幼い個体 | 片方の後ろ足を引きずる |
個体差が大きく、正確な発症時期を断定するのは難しいため、定期検診で確認するのが最も正確です

このような兆候が見られたら、すぐに病院へお越しください。
以下の症状は、トイプードルに多い遺伝性疾患の初期サインです。24時間以上続く場合や繰り返す場合は、すぐに動物病院を受診してください。 - 片方の後ろ足を上げてぴょんぴょん跳ねるような動作 - 暗い場所で家具に頻繁にぶつかる - 食事後に嘔吐、発作、異常行動が見られる(門脈短絡症の疑い) - 食欲はあるのに、同年代の犬より小さかったり痩せていたりする - 鼻血や歯茎からの出血が止まらない(フォン・ヴィレブランド病の疑い)

年齢別定期検査スケジュール
トイプードルは、他の犬種よりも検診の間隔を短く設定することをお勧めします。 - 6ヶ月~1歳: 膝蓋骨の触診検査、心雑音の聴診、基本的な血液検査 - 1~5歳: 年1回の総合検診+眼科検診(3歳から) - 6歳以上: 6ヶ月に1回の血液・尿・心臓エコー検査 - 8歳以上: 白内障・歯科・ホルモン検査を追加 生後1年以内に膝蓋骨と心臓の状態を確認するだけで、多くの先天性異常を早期に発見することができます。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Ettinger S.J., Feldman E.C., Cote E., Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Ed
[2] Gough A., Thomas A., O'Neill D., Breed Predispositions to Disease in Dogs and Cats, 3rd Ed, 2018
[3] Miller W.H., Griffin C.E., Campbell K.L., Muller and Kirk's Small Animal Dermatology, 7th Ed