ジャック・ラッセル・テリアに多い遺伝性眼疾患「水晶体脱臼」の症状・診断・治療法と、年齢別の生涯健康ケアのポイントをお伝えします。


すぐに病院へ行くべき緊急事態
水晶体が前方(前房)に完全に脱臼すると、二次性緑内障が急速に進行する可能性があります。前房脱臼は緊急事態ですので、以下の症状が一つでも見られたら、できるだけ早く緊急診療を受けてください。 • 目が突然激しく充血し(強膜・上強膜充血)、腫れる • 目を開けられなくなったり、激しく涙を流したりする • 角膜(目の前面の透明な部分)が浮腫により白く濁る • 突然の視力喪失、または片方の目が見えなくなる


遺伝子検査 — 繁殖前に必ず確認しましょう
水晶体脱臼は遺伝的要因が強い疾患であり、ジャック・ラッセル・テリアでは遺伝しやすい傾向が報告されています。繁殖を予定されている場合は、遺伝子検査で保因者かどうかを事前に確認することをお勧めします。正確な遺伝子検査は、品種内の疾患発生を減らす繁殖計画に役立ちます。すでに水晶体脱臼と診断された愛犬は、繁殖に使用しないことが推奨されています。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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