アビシニアンに頻繁にみられる腎アミロイドーシス、PK欠乏症、PRA、歯科疾患をまとめ、1歳から始める定期健診のスケジュールをご紹介します。


アビシニアンの定期健診推奨スケジュール
アビシニアンの猫は、1歳から1年に1回、腎臓と肝臓の機能に関する血液検査と尿検査(尿比重・尿タンパク)を受けることをお勧めします。5歳以降は、6か月に1回に頻度を増やすのが望ましいです。尿にタンパク質が漏れ出ている(蛋白尿)場合や、尿比重が低く出る場合は、腎アミロイドーシスの可能性を疑う必要があります。血清アミロイドA(SAA)は炎症やアミロイドに関連する急性期反応タンパク質であり、単独での確定診断には使用できませんが、補助的な指標として参考とされることがあります。

| 項目 | 腎アミロイドーシス | PK欠乏症 | 進行性網膜萎縮症(PRA) | 歯牙吸収病変 |
|---|---|---|---|---|
| 主な検査 | 血液・尿検査+腎臓組織検査 | 遺伝子検査+血液検査 | 遺伝子検査+眼底検査 | 歯科X線+口腔検診 |
| 初発時期 | 個体ごとに差(定期検査で追跡) | 幼齢から起こりうる | 比較的若齢から起こりうる | 成猫期に多い |
| 事前遺伝子検査 | False | True | True | False |
| 早期発見で管理可能 | True | True | True | True |
検診スケジュールは個体の状態に応じて獣医師と相談して調整してください。

すぐに病院へ連れて行かなければならないサイン
次のような症状が見られた場合は、24時間以内に受診してください。普段の2倍以上の水分を摂取しながら体重が減少する場合、歯茎が白っぽく呼吸が速くなる場合、あるいは急に家具や壁にぶつかるようになった場合は、腎臓、血液、視覚に関する問題の可能性が高まります。また、食欲不振が3日以上続く場合も、すぐに検査が必要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Boyce, J.T., DiBartola, S.P., Chew, D.J. et al. Familial renal amyloidosis in Abyssinian cats. Vet. Pathol. 21: 33–38, 1984.
[2] Chew, D.J., DiBartola, S.P., Schenck, P.A. Urinalysis in the Dog and Cat (Glomerular amyloidosis chapter).
[3] Little, S.E. The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition (Amyloidosis section).