シャム猫は、呼吸器・歯・心臓の疾患に弱い傾向がある品種です。年齢ごとの検診間隔と、必ず確認すべき項目をまとめました。


このようなサインが見られたら、次の検診まで待たずに受診してください。
定期検診の予定があっても、以下の兆候が見られたらすぐに病院へ連れて行ってください。口を開けて肩で息をするような呼吸困難は、24時間待たずに即座に緊急対応が必要な状態です。急な食欲減退と体重減少、強い口臭や片側だけで食べ物を噛む行動、普段より水を多く飲んだりトイレの回数が急増したりするケース、歯茎が蒼白または青みを帯びて変色している場合も、迅速な診療が必要です。特に呼吸困難と歯茎の色の変化は、直ちに処置が必要な緊急事態である可能性があります。
| 項目 | 猫(0~1歳) | 成猫(1~6歳) | 老猫(7歳以上) |
|---|---|---|---|
| 身体検査・体重 | ✅ | ✅ | ✅ |
| 基礎ワクチン | ✅ | ⭕ | ⭕ |
| 歯・口腔検診 | ⭕ | ✅ | ✅ |
| 血液検査(CBC・生化学) | ⭕ | ⭕ | ✅ |
| 尿検査 | – | ⭕ | ✅ |
| 血圧測定 | – | ⭕ | ✅ |
| FeLV/FIV検査 | ✅ | ⭕ | ⭕ |
| 眼科検診 | ⭕ | ⭕ | ✅ |
✅ 必須、⭕ 推奨、– 一般的に不要

シャム猫の品種特有の注意点
シャム猫では重症筋無力症などの神経筋疾患が比較的よく報告されるため、麻酔が必要な処置(スケーリングや手術)の前には全身状態を慎重に評価することが望ましいです。シャム猫の診療経験のある動物病院を選び、事前に血液検査を受けておくことをお勧めします。また、シャム猫や近縁品種では縦隔リンパ腫などの素因が報告されているため、呼吸や嚥下に変化が見られた場合は、季節の変わり目の健康診断時に胸部聴診と追加検査を併せて依頼するのが安全です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Little, S.E., The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition
[2] Johnson, L.R., Canine and Feline Respiratory Medicine, 3rd Edition
[3] Lommer, M.J., The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases — Case 40 Feline Asthma