ゴールデン・レトリバーは、関節・心臓・腫瘍のリスクが高い大型犬種ですので、年齢に合わせた定期健診が不可欠です。6ヶ月ごとの健診項目とタイミングをひと目でわかるようにまとめました。

| 項目 | パピー(0~12か月) | 成犬(1~6歳) | 高齢(7歳~) |
|---|---|---|---|
| 検診周期 | 月1回 | 年1~2回 | 6か月に1回 |
| 基本的な身体検査 | True | True | True |
| 予防接種・駆虫 | 月齢別に必須 | 年1回のブースター | 年1回のブースター |
| 股関節X線 | 生後6~12か月に1回 | 異常がある時に追加 | 年1回 |
| 血液検査(CBC・生化学) | 1歳で基礎 | 年1回 | 6か月に1回 |
| 心臓の聴診・心電図 | 基礎 | 年1回 | 6か月に1回 |
| 腹部超音波・腫瘍検査 | 不要 | 異常がある時 | 年1回 |
獣医師の診療所見に応じて項目・周期が変わることがあります
検診の間隔中に、すぐに病院へ連れて行くべきサイン
定期健診の間隔中でも、このような症状が見られたら、次の予約を待たずにすぐに病院へお越しください。具体的には、後ろ足を引きずるような症状が24時間以上続く場合、首・わき・鼠径部に豆粒以上のしこりが触れる場合、あるいは急な食欲低下・体重減少・咳が1週間以上続く場合です。ゴールデンレトリバーはリンパ腫や関節疾患の進行が比較的速いため、受診が遅れると治療選択肢が狭まってしまう可能性があります。


ゴールデン・レトリバーの健康診断で必ず追加でお願いしたい項目
ゴールデン・レトリバーの場合、一般的な総合健康診断パッケージには含まれていないものの、必ず追加すべき検査があります。一つ目は、顎下、前肢、腋窩、鼠径部、腓腹筋部など6か所のリンパ節の触診と、必要に応じて行う細針吸引細胞診です。二つ目は、1年に1回実施する胸部X線検査(心臓と肺の評価)です。三つ目は、7歳以降に行う腹部超音波検査(脾臓や肝臓の腫瘍スクリーニング)です。健康診断の予約の際には、「ゴールデン・レトリバーの腫瘍および心臓スクリーニングを含めてください」と事前に伝えていただくとスムーズです。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Notes on Canine Internal Medicine, 4th Ed
[2] Textbook of Veterinary Orthopaedic Surgery
[3] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed
[4] The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases
[5] The Dog Care Handbook, Things I Wish My Vet Had Told Me