ヨークシャー・テリアは、気管虚脱・膝蓋骨脱臼・門脈体循環短絡症などの遺伝性疾患にかかりやすい小型犬種です。年齢ごとの定期健診のスケジュールと、必ず確認しておきたい項目をまとめました。


1歳までに必ず受けたい精密検査
ヨークシャーテリアには無症状で経過する先天性疾患が多く、1歳になる前に一度は精密検査を受けることをお勧めします。特に胆汁酸検査(空腹時・食後)は門脈全身短絡症の早期発見に不可欠です。膝蓋骨の脱臼は4段階に分類されるため、毎年グレードの変化を記録しておくのが良いでしょう。
| 項目 | 犬(0~1歳) | 成犬(1~6歳) | 中年(7~9歳) | 老齢(10歳以上) |
|---|---|---|---|---|
| 基本身体検査 | 四半期ごと | 年1回 | 6か月ごと | 3~4か月ごと |
| 血液検査 | 避妊・去勢前に1回 | 年1回 | 6か月ごと | 6か月ごと |
| 尿検査 | 任意 | 年1回 | 6か月ごと | 6か月ごと |
| 心エコー | 聴診のみ | 異常時 | 年1回 | 年1回 |
| 気管虚脱検査 | 聴診 | 咳がある時 | 胸部X線を年1回 | 胸部X線+透視 |
| 歯科スケーリング | 不要 | 1~2年ごと | 年1回 | 健康状態に応じて |
個体の健康状態によって周期は調整されることがあります。獣医師と相談してオーダーメイドのスケジュールを決めるのが良いです。

ヨークシャーテリアの健康チェックで必ず伝えたいこと
病院へ通院する前に、直近1~2週間の変化をメモしておきましょう。食欲や水分摂取量、咳の頻度、尿の色、散歩中の呼吸の様子など、小さな変化も診断の手がかりになります。特に麻酔が必要な検査(スケーリングや一部の超音波検査)では、ヨークシャーテリアのような小型犬種ではリスクが高まるため、事前の血液検査が必須です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed — Tracheal Collapse Chapter
[2] Canine and Feline Respiratory Medicine, 3rd Edition
[3] Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Ed — Tracheal Collapse in Toy Breeds
[4] BSAVA Manual of Canine and Feline Endocrinology, 5th Ed