マルティプーの波打つ・カールした被毛は絡まりやすいため、毎日のケアが必要です。ブラッシング、シャンプー、トリミングの頻度、そして涙やけのケアまでをまとめてご紹介します。

| 項目 | 巻き毛タイプ | 半巻き毛タイプ | 直毛タイプ |
|---|---|---|---|
| 毛玉の発生頻度 | 非常に高い | 高い | 普通 |
| 推奨されるブラッシング周期 | 毎日 | 1日おき | 2~3日 |
| 推奨されるブラシの種類 | スリッカー+コーム | スリッカー+コーム | ピンブラシ |
| トリミング周期 | 4週 | 5~6週 | 6~8週 |
| 涙やけの頻度 | 普通 | 普通 | 高い |
個体差が大きいので、生後6か月以内の初めてのトリミングでトリマーと相談するのがよいです

毛玉がひどいときに絶対にやってはいけないこと
毛玉をハサミで切り取ろうとして、皮膚まで一緒に切ってしまわれる事故は、意外にも多く発生しています。お家で1cm以上の硬く絡まった毛玉を見つけた場合は、ご自身で切ったり無理にブラシをかけたりせず、ペットサロンでバリカンを使って除去してもらうのが安全です。また、濡れた状態でブラシをかけると毛玉がさらに固くなるため、必ず乾いた状態でほぐしてください。皮膚が赤く腫れている場合や、毛玉の下から滲出液が出ている場合は、トリミングの前にまず動物病院で診察を受ける必要があります。


このような兆候が見られたら、皮膚科の受診が必要です。
マルチーズとプードルの交雑犬であるマルティプーは、小型犬の中でも比較的皮膚トラブルを起こしやすい傾向がありますので、日頃から皮膚の状態をこまめにチェックしてあげることが大切です。以下の兆候が見られた場合は、単なるグルーミングの問題ではなく、動物病院での診察が必要です。 - 同じ部位を1日以上繰り返しなめたり、かいたりしている - 糠疹(フケ)、かさぶた、滲出液(じゅんしゅつえき)、悪臭が新たに現れた - 毛が円形に抜けている(真菌性皮膚炎の疑い) - 肉球が赤く、熱を持っている - 涙やけが急に黄色く変色した 特に糠疹や角質化が見られる場合は、寄生虫の感染と二次的な細菌感染の有無を併せて確認する必要があります。また、真菌性皮膚炎(皮膚糸状菌症)は人間や他の動物にも感染する可能性があるため、迅速な診断と環境の清掃が重要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Hnilica KA, Patterson AP, Small Animal Dermatology: A Color Atlas and Therapeutic Guide, 4th Ed, Elsevier, 2017
[2] Miller WH, Griffin CE, Campbell KL, Muller and Kirk's Small Animal Dermatology, 7th Ed, Elsevier, 2013
[3] American Kennel Club, Grooming Guide for Curly and Wavy Coat Breeds, 2022